床暖房は大きく分けて電熱で床を直接暖める方法とボイラーでお湯を作って温水で床を暖める方法とがあります。温水式は電気式に比べてまずいえることは非常に快適であるということです。はじめの立ち上がりの温まり方が割合に早くお部屋全体に均一に温まります。補助暖房器具がなくても十分な暖をとることができ熱の質がやわらかく非常に心地がいいです。ランニングコストも電気式に比べると水を温めるだけの小さいエネルギーで温まった温水がお部屋全体を暖かく包み込んでくれるので省エネになります。
温水床暖房の原点は紀元前にまで遡るといわれています。ローマのハイポコーストや中国のカンなどがあり、韓国でも伝統的な暖房設備としてオンドルがあります。日本では北海道や信州にある一部の民家の昔の暖房方式が床暖房に近いという程度の調査結果もあるようです。
日本の住宅に本格的に温水式床暖房が導入され始めたのは1980年代からで、温水式床暖房において必要不可欠な温水パイプ、樹脂管が三菱樹脂(現三菱ケミカルインフラテック)によって始めて製造されたのが1970年代であったそうです。
現在の日本での床暖房の普及率は10パーセントくらいになります。温水式床暖房のメーカーや工事店も非常にたくさんありますが、そのほとんどが工場で生産されるパネル式やマット式の温水式床暖房です。施工が非常に簡単で施工日数を短くできるというメリットがあります。その反面、蓄熱と温水を組み合わせた床暖房というのは余り見かけないように思えます。あったとしても、家の基礎に組み込むものや蓄熱材が高価なものであったりします。
オアシス床暖房は体にも環境にもやさしい人気の温水式を最大限に生かした床暖房システムです。温水からの恩恵をたくさんいただくことができるよう一般的な普及型温水床暖房の2~3倍の太いパイプを使用し何倍ものお湯を利用します。熱源機器から出る熱をそのまま消耗してしまうのではなく、熱源機器の熱をたくさんのお湯に転化させてさらにそのお湯の熱を蓄熱層にためてお部屋全体を暖めます。蓄熱層はお湯の温度を下がりにくくしてくれています。蓄熱層の中に埋まっている温水パイプは床のすぐ下にあるので熱がすぐに上がってきますので温まりも早いし温度調節もしやすいです。蓄熱層が厚すぎても時間と燃料がかかってしまいますし、温度調整が難しくなってきます。「オアシス床暖」は立ち上がりも早く蓄熱効果もあり、省エネで、ライフスタイルに合わせて使い勝手が良い床暖房です。